私が作った「平行恋路」の番外編です。香穂子は志水くんに深く片思いしても、親友の笙子のために自分の恋をやめて、月森くんと付き合いました。何も知らなく、香穂子との恋を単純に喜ぶの月森くんの前に、彼女は何もかも我慢して、いつもいい笑顔を作りました。
「月森くんを恋するなら、みんなが幸せになります」と思う香穂子は、優しくて大事にして、体も心も月森くんに捧げました。タイトルの「試験」は転科試験だけじゃなく、香穂子の心の試練でした。しかし、志水くんが登場しなくても、あちこちには彼との思い出や、彼の好きなものや、彼と話したことなどいっぱい出しました。
香穂子が知らないのは志水くんも彼女のことが大好きって、自分だけ片思いをしていると思います。月森くんとの愛情を深め、ふたりはやっとハッピーエンドを迎えます。「おめでとう」とはいえ、実は悲しい結末です。それは「平行恋路」の真実なんです。
その展開を苦手な方はぜひお避けください。